毎日生きていくうえで、口に入れなくてはならないものが『食べ物』であります。
食を通じて、元気にもなれば病いにもなる、そんな大切なもの!
私の子供の頃は、終戦後で食べ物が少なく、何を食べても本当に美味しかったものです。
その中でも特に、母が「ようかんを作ろう」と言って、芋ようかんを作ってくれたのを今でも覚えています。
当時は小豆もなく、砂糖もなく、さつま芋を蒸し練ったのを、寒天で固め、芋の甘みを引き出し、おやつとして頂いたものでした。
現在は、何不自由なく食べ物があり、夏には冷したスイカ・カキ氷・そうめんに、冬には温かいウドン鍋・スキヤキ・甘酒。
また、秋には、いろいろな果物があり、時には高価なビフテキやお刺身をいただくこともあります
しかし、何をいただいても、お店で品物とお金を交換している感じがして、心に残る感動が少なくなっているようです。
母の味がいついつまでも残る心の味、愛の味が懐かしいものです…。
ところで私たちは、四季折々に海山里の恩恵を受けています。
そして、海の食材、山の食材、里の食材が、バランスよく調理されて食膳に並ぶまでには、多くの人の手が携えられ、ご苦労を経て、食べ物は私達の口に入るわけです。
でも、海山里それぞれは、私達が作ったものでしょうか?
人間に喜んでもらいたい、楽しんでもらいたいと、大自然が育て、導いてくださったものではないでしょうか。
口に入れて、噛み締めて噛み締めて、大自然の恵みと人々に、感謝の心が持てるようにしたいものです。
丸呑みでは、味がわかりませんから…^^;
また、美味しいものを食べても、体調が良くないと美味しく感じられませんし、いくらお金があっても、病気の人は(本来の食材を味わい)食べることも出来ません。
この世には、そういう人達がたくさんおられます。
病院で点滴だけで何日も過ごしたり、お腹に穴をあけてパイプで流動食を入れている人もいます。
そんな方たちがいる中での、私たちなのですから、『食べること』を当り前なことではなく、今一度、感謝の心を持って頂きたいですね
(引用元:HAPPY ONE Vol.266 P14-15)
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